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企業アカウントも要注意!
インスタの「プロアカウント」に潜む3つのデメリット
「インスタのプロアカウント、良さそうだから
うちの企業アカウントも切り替えておこうかな…」
そんなふうに考えていませんか?
たしかに、プロアカウントにすればインサイト分析や
カテゴリ設定などが可能になりますし、広告運用との
相性も抜群。インスタ運用に力を入れる企業にとって、
魅力的に映るのも無理はありません。
しかし、インスタのプロアカウントには思わぬ
デメリットも存在します。
「なんとなく切り替えたけど、思ったより反応が
鈍くなった」「期待していた効果が出なかった」
――そう感じている企業アカウント運用者も実は
少なくないんです。
今回は、企業アカウントがプロアカウントへ
切り替える前に知っておくべき3つのデメリットと、
それらを回避するための対策を専門家の視点で
解説します。
プロアカウントの切り替えでフォロワーの表示頻度が下がる?
まず最初のデメリットは、投稿の表示優先度が
下がるリスクです。
インスタのプロアカウントに切り替えると、フォロワーに
対して投稿が**「広告的」とみなされる可能性**が
高くなります。つまり、アルゴリズム的に“売り込み感”が
強いと判断される投稿は、フィードやストーリーズの
表示順位が後回しにされる傾向があるんです。
あなたの企業アカウントがプロアカウントになったことで、
これまで届いていたファン層へのリーチが落ちてしまう
可能性があるわけですね。
とはいえ、これはプロアカウントそのものが悪い
というよりも、投稿内容とのバランスが問題です。
「プロ=売るモード」になりすぎて、ユーザーの
共感を失っていないか、改めて見直す必要があります。
インサイトの“数字”を過信しすぎて、現場が振り回される
インスタのプロアカウントにすると、リーチ数や
保存数などが詳細に見えるようになります。
しかし、その数字にとらわれすぎるのも
立派なデメリットです。
例えば、「前回の投稿は保存が多かったから、
同じような画像を連投しよう」といったように、
短期的な成果ばかりを追いかけた結果、
ブランドとしての軸がブレてしまう企業も
実際にあります。
また、数字を気にしすぎると、担当者が疲弊しやすく、
SNS運用が義務感だけの業務になってしまうケースも
少なくありません。あなたがそう感じ始めているなら、
今が立ち止まるタイミングかもしれません。
ダッシュボードや広告連携など「機能負担」が逆にネックになる
3つ目のデメリットは、機能が増えることで
逆に運用が複雑になる点です。
プロアカウントにすると、Facebookビジネスマネージャー
との連携や広告出稿の導線が強化されますが、
社内でSNS運用のノウハウが少ない場合、
その設定が負担になる可能性も。
特に、運用がインハウス中心であればあるほど、
「結局使いこなせない」「誰が管理するのか不明」
といった問題が浮上しやすいです。
せっかくのプロアカウントも、使い切れなければ
意味がありません。まずはあなたの企業内に
きちんと使いこなせる体制があるかどうかを
冷静に判断してから導入すべきです。
プロアカウントにするか迷ったら、段階的な導入を
ここまで読んで、「じゃあ結局プロアカウントは
使わないほうがいいのか?」と思ったかもしれません。
ですが、そういうわけではありません。
インスタのプロアカウントは、正しく使えば
分析や広告など、企業にとって強力な武器になります。
大切なのは、あなたの企業の運用体制やリテラシー、
投稿内容との相性を見ながら段階的に使うこと。
たとえば、プロアカウントに切り替えたうえで、
最初の1か月は「従来と同じトーン」の投稿を続けて、
数値の変化を観察する。投稿のエンゲージメントや
保存数が大きく変動するようなら、すぐに調整できる
ように備えておく。
こうした“仮説と検証”を繰り返しながら、
インスタ運用を自社のスタイルにフィットさせる
ことが重要です。
まとめ:プロアカウントは魔法のツールじゃない
インスタのプロアカウントは、企業アカウントの
可能性を広げてくれる強力なツールですが、
すべての企業にとって最適とは限りません。
・フォロワーへのリーチが下がる可能性
・数字に振り回される運用リスク
・機能過多による社内負担
こうしたデメリットをしっかり把握したうえで、
あなたの企業にとって“意味のある切り替え”なのか
を見極めてくださいね。
プロアカウントにすること自体が目的ではなく、
成果につながる使い方ができるかが、
成功の分かれ道です。
迷っているなら、一度立ち止まって、
本当に「今」プロアカウントに切り替える必要があるのか、
考えてみてはいかがでしょうか?




