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学生・若手人材が本当に求めている
“企業像”ランキングとその対策【企業向けガイド】
採用広報や説明会で、「うちの魅力はきちんと届いているのか?」と不安に思ったことはありませんか?
かつては「安定性」や「知名度」が選ばれる企業の絶対条件でした。
しかし、近年は企業選び軸が多様化し、企業側がどんなに優れた制度や実績を持っていても、求職者の価値観とマッチしなければ選ばれない時代になっています。
この記事では、学生・若手人材が実際に重視している企業選び軸ランキングTOP7と、それに対する企業側の対策をまとめました。
「なぜ応募が集まらないのか」「なぜ内定辞退されるのか」に心当たりがある企業さまは、ぜひご覧ください。
企業選び軸ランキングTOP7
――「今どき若手」が見ているのはここ!
調査データや就活サイトの分析結果をもとに、就活生や若手人材が重視している企業選び軸をランキング化しました。
第1位:社風・人間関係の良さ
→「誰と働くか」を最重要視する傾向が強く、選考中の社員の態度、SNSでの企業の“空気感”までチェックされます。
対策:社員の顔が見える採用コンテンツを強化する(OBOG紹介・1dayインターンなど)
第2位:ワークライフバランス
→ 残業時間、有給取得率、育休復帰率などの“生活に直結する指標”が透明性を持って語られているか。
対策:福利厚生だけでなく「使われている実態」も発信する
第3位:成長できる環境
→「何を任せてもらえるか」「どう評価されるか」が明確な企業は若手に刺さります。
対策:キャリアステップや研修制度を体系的に見せる資料を用意
第4位:企業の安定性・将来性
→特に理系学生や地方出身者ほど「潰れない会社か」「将来性があるか」を冷静に見ています。
対策:業界内でのポジション、今後の事業展開ビジョンを丁寧に伝える
第5位:給与・待遇の透明性
→初任給だけでなく、昇給ペースや評価制度も関心の対象。
対策:例年の昇給実績や等級制度の一部を開示
第6位:理念・ビジョンへの共感
→「この会社に入りたい理由は何ですか?」と聞かれたときに、理念に紐づく答えが用意できるかがカギです。
対策:表面的でない“理念の現場活用例”を紹介する
第7位:勤務地・柔軟な働き方
→Z世代は「転勤NG」も少なくありません。リモート・地域限定制度の有無が分かれ目に。
対策:勤務地ポリシーや柔軟な働き方の選択肢を明示する
選ばれる企業になるには?
企業選び軸に「寄り添う姿勢」が鍵
上記ランキングから見えるのは、「働きやすさ」と「共感」の両立が選ばれる企業像の条件であるということです。
つまり、
- 働く環境が整っていて
- それを透明に発信していて
- さらに共感できる“人と想い”がある
そんな企業こそ、今の就活市場で「選ばれる立場」に立てるということ。
そして何より重要なのは、「うちの会社はこうです」という一方的な魅力アピールから脱却すること。
候補者の企業選び軸にどう寄り添えるかを考え抜いた採用広報が、選考のスタートラインです。
採用戦略の改善は「企業選び軸の理解」から
「応募が少ない」「エントリーはあるが辞退が多い」という企業には、次のようなズレが起きている可能性があります。
| 求職者が求めているもの | 企業が発信しているもの |
|---|---|
| 社風・働きやすさ | 歴史や売上規模の実績 |
| 育成環境や裁量 | 難易度の高いミッション |
| 働く人の魅力 | 商品やサービスの強み |
このズレを埋める第一歩が、求職者の企業選び軸をランキングから読み解き、自社の魅力を「翻訳」して届けることです。
まとめ|「企業選び軸」は採用の勝敗を分ける
求職者にとって、企業選び軸は「自分らしく働ける場所を見極めるためのレンズ」です。
企業にとっては、「どんな人材に、どう伝えるか」を整理するための設計図になります。
今後の採用力を高めるために必要なのは、
“伝える力”ではなく“伝わる仕組み”。
その第一歩が、「相手の軸に目を向ける」ことなのです。




