「ちゃんとリサーチしたつもりだったのに…」
「SNSで人気者に見えたから信用したのに…」
そんなふうに、PR案件詐欺で信頼もお金も失ってしまった
企業担当者の声を、あなたも耳にしたことがあるかもしれません。
私のもとにも、「PR案件詐欺に遭ってしまった」という相談が
マーケティング支援の現場で急増しています。
特に、「実績がゼロ」の偽インフルエンサーに騙されてしまう
事例が後を絶ちません。
でも正直なところ、あなたが注意していても
PR案件詐欺はかなり巧妙です。だからこそ、
事前に事例を知っておくことが最大の防御になるんです。
Contents
なぜPR案件詐欺は後を絶たないのか？
まず前提として、SNSマーケティングの現場では、
「実績」や「権威」を装うことが簡単にできてしまいます。
フォロワーは買えるし、過去投稿も作り込める。
見た目だけで「この人、人気あるな」と思ってしまえば、
あなたのような慎重な担当者でも
PR案件詐欺の被害に遭ってしまうのです。
しかも最近は、PR案件詐欺の事例に見られる手口がますます進化しています。
プロフィールを本物っぽく作り込み、
架空の企業ロゴやコラボ実績を載せて信ぴょう性を持たせてくるのです。
H2: 実録！PR案件詐欺の事例5選
ここからは、実際に私が相談を受けた
PR案件詐欺の事例を5つ紹介します。
あなたの現場でも起こりうる話ばかりです。
1. フォロワー10万人→実は全員Bot
ある飲料メーカーは、10万人以上のフォロワーがいる
インフルエンサーに案件を依頼しました。
ところが、実際に投稿された後の反応は「いいね5件、コメント1件」。
調べてみると、フォロワーの大半が
アクティブでない“Bot”だったという事例です。
フォロワー数だけで判断する怖さがよくわかる一件でした。
2. 偽の実績をプロフィールに記載
美容関連のスタートアップが依頼した相手は、
「大手コスメブランドと過去にタイアップ実績あり」と名乗る人物。
しかし、掲載されていた過去投稿は画像を加工した偽物。
PR案件詐欺の常套手段である「実績詐称」による事例でした。
3. 投稿前に料金を振り込ませる手口
「事前に制作費が必要です」と言われ、
請求書も送られてきたため安心して振り込んだところ、
連絡が取れなくなったというPR案件詐欺の事例もあります。
特に中小企業は、「少額なら…」と見逃しがちですが、
詐欺師にとってはそこが狙い目です。
4. 他人のアカウントを装って詐欺を働く
有名インフルエンサーになりすました偽アカウントから
DMで「案件をやりませんか？」と連絡があり、
企業側は本物だと信じてPR依頼を進行。
しかしアカウントは偽物で、宣伝されることもありませんでした。
これはなりすまし型PR案件詐欺の代表的な事例です。
5. ステルスマーケティングで炎上
PRだと明示されない投稿を許可してしまい、
のちにフォロワーから「やらせでは？」と炎上。
結果的に信頼を失った企業もあります。
これは詐欺とまでは言えないかもしれませんが、
不透明なやり取りが招いたリスク事例です。
企業がPR案件詐欺を防ぐためにできること
では、あなたの会社がPR案件詐欺の被害を回避するには、
何に気をつければよいのでしょうか？
以下に3つの実践的な対策を紹介します。
1. エンゲージメント率で判断する
フォロワー数ではなく、「実際の反応」に注目してください。
インプレッション数、いいね率、コメント内容などが
自然なアクションかどうかを見極めることが大切です。
2. 必ず契約書を交わす
書面での合意を省略しないようにしてください。
支払い条件、成果物、投稿スケジュールを明確に定め、
証拠が残る形で管理しましょう。
3. 第三者チェックを入れる
社内にSNSリテラシーのある人材がいない場合は、
外部のSNSコンサルや代理店に一度チェックしてもらうことも有効です。
「第三者の目」がPR案件詐欺を防ぐ最大の鍵になります。
まとめ｜事例に学び、信頼を守るSNS施策を
PR案件詐欺の事例を知っておくことは、
「自分の会社が狙われたとき」に冷静に判断するための準備になります。
今後もSNSマーケは欠かせない時代が続きます。
だからこそ、リスク管理まで含めて“戦略”として
しっかり設計していく必要があるんです。
あなたが安心してSNS施策を進めていけるように、
この記事が少しでもお役に立てればうれしいです。
